3.迷路の色
 
海外ではRPGが盛んになっているとき、日本でもアップルIIを持っている 人たちは、英語と戦いながら『ウィザードリィ』や『ウルティマ』などをプレイしていた人は多い。 だが殆どの人たちは、『ウィザードリィ』や『ウルティマ』が面白いという噂は聞いたことはあっても、 実際にプレイしていた人は少なかった。国産機に比べて、アップルIIの値段は高すぎた。それに今と違って、 日本に外人が居るだけで珍しい時代だったし(逝)
雑誌などを見ながら、「いいなー」と指をくわえてみていた人も多いと思う。

BLACK ONIX
ブラックオニキス
そんな1983年12月、日本にRPGブームを創り出すゲームが 登場する。BPS社から発売された『ザ・ブラック・オニキス』だ。

3DダンジョンタイプのRPGで、『ウィザードリィ』タイプのゲーム。操作も簡単で、 使うコマンドは攻撃・逃げる・話すの3つだけだ。RPGというと、”難しくて面倒くさい”という往来の 日本RPGとは違い、初心者に優しい作りであった。

キャラクターメイキング(キャラクターを作るときに、体力や攻撃値などの パラメータを設定すること。)するときに、髪型や服装を設定できるというのも面白い。見た目を変化できると いうのは、パラメータよりもはっきりと違いが分かって面白い。

ただ、最後の迷路を抜けるための色がわからなかった人が多かったようだ。これは、パソコンのことを ちょっと知っていなければわからなかった謎だったからだ。カラーパレット(98と88の場合)って言われてもなぁ・・・(逝)


余談
この当時、RPGというのは非常にマイナーだった。発売されていたRPGは、光栄マイコンシステム社の『ドラゴン&プリンセス』(1982年12月)、『クフ王の秘密』(1983年5月)、『ダンジョン』(1983年12月)、『剣と魔法』(1983年8月)。コムパック社の『聖剣伝説』(1983年11月)。アスキー社の『アルフガルド』(?年)。ZAT SOFT社の『ポイボスPart1』(1983年11月)でしょうか? 

情報感謝します>Laverさん、永田氏さん

d&p
ドラゴン&プリンセス
kufuou
クフ王の秘密
dungeon
ダンジョン

seiken densetu
聖剣伝説
poibos
ボイボスPart1

今までに無いタイプのゲームをプレイした人たちは、驚きと賞賛の中でプレイした。 戦闘という戦いの中で感じるスリル、経験値という成長過程、ブラックオニキスという宝物を求めるための 冒険・・・。
fire
ファイヤー・クリスタル
今までにない体験をしたことによって、新たなブームが作られた。

『ザ・ブラックオニキス』の続編である『ザ・ファイヤー・クリスタル』(1985年1月) では魔法が使えるようになり、戦闘の幅が広がった。

しかし、第3段は何時発売されるのだろうか・・・?>無理です(逝)


余談
『ザ・ブラック・オニキス』をクリアーした先着100名(各機種ごと)に、認定書と 宝石の”ブラック・オニキス”が(黒メノウ)がプレゼントされた。これは、BPSの社長の実家が 宝石商だから出来た企画だろう。

『ウィザードリィ』タイプのゲームが出たということは、『ウルティマ』タイプのゲームも あるのだろうか?
もちろんある。

mugen
夢幻の心臓
『夢幻の心臓』(1984年3月)は、いわゆる 『ウルティマ』タイプのゲームだ。このゲームも『ザ・ブラック・オニキス』と同様、初心者に対して丁寧に 作られている。RPGでよく使われている種族(エルフとかオークとか)を省いて、主人公は最初から戦士のみ。 これは、種族によって持っている属性の能力に頭を悩まさないようにという配慮だろう。
そして経験値は、各パラメータに振り分けることもでき、自分好みにスキルアップできるようになっていた。
ただ、フィールド画面が5*5コマしかないので、移動するのに全体像が 見えないというのは、不親切だと思ったが・・・。まあ、敵キャラなどを映し出す画面を大きくして、 迫力を出そうとしたからだろう。

こうした、海外の名作ゲームを模範して良作のゲームが出てくる中、日本独自のRPGが登場する。


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