4.う、動いてる!
 
グラフィックの表示速度が気にならなくなってくると、ユーザーはまた物足りなくなってきていた。 そんなとき登場したのが、エニックス社が発売した『ウイングマン』(1984年11月)である。

Wingman
ウイングマン
今までは画面上に表示された絵には動きがなかったのだが、 このゲームは入力するコマンドの位置でアクションゲームが出来た。また『ウイングマン2』(1986年)ではキャラクターを 置き、プレイヤーが何もコマンドを入力しないとこのキャラ達が拗ねたり寝てしまったりという アニメーションをして楽しませてくれた。

・・・例えパラパラ漫画のようにしか見えなくても、当時のプレイヤーは嬉しかったのである。 ホントだよ!(逝)

WILL
WILL
『ウイングマン』が登場してしばらく経つと、スクウェア社から『WILL』 (1985年9月)が発売される。
この『WILL』の登場により、通称『目パチ』と言われているアニメーションが話題となった。 オープニング画面で、主人公の女の子であるアイシャが目をパチパチさせたのである。

『VIPER』など(この例えももう古いか)のアニメーションに慣れている人が、 いま”このゲームを見たら、「何これ」と目をパチパチさせることは、間違いないだろう(逝)

主人公のアイシャの可愛さもあってこのゲームは大ヒットし、スクウェア社は一躍人気メーカーとなった。
ちなみにこのゲームはシリーズ物で、前作は『デス・トラップ』(1984年)という ハードボイルドな内容のAVGであった。しかしこの『WILL』はSF的な内容。 マッド・サイエンティストが住む小さな島に、多数の核ミサイルがあることが分かり、 発射するのを阻止するのが目的というもの。

デストラップ
この内容だけを見ると前作の流れを受けているようなのだが、キャラデザインが アニメ調のキャラという、前作とはうって代わった作品になっていた。
これはスクウェア社がマーケティングを行い、当時のパソコンユーザーには、アニメファンが 多いという調査結果をゲームに反映させたからである。
しかもこのゲーム、当時のファミコンブームの影響せいか、隠れキャラがたくさん出る。

余談
アニメ絡みというか・・・。エニックス社から発売された『ザース』(1984年8月)の広告に出ていた、1枚の女の子のCGで購入を決意した人たちは多かったとのではないかと思われる。

そして、この画面にしか彼女が出ないと知って、泣いた人も多かっただろうとも思われる。

Zarth
ザース

わ、私は違うぞ!(逝)


SFを題材にしたこのゲームは、クライマックスまで大変楽しめた作品である。また明らかに今まで発売されていたゲームよりも画面が美しかった。

しかし『EMMY2』や『惑星メフィウス』も口が動いたりしたのだが、あまりインパクトが残っていないのは一体・・・(逝)


Savior
セイバー
その後、エニックス社から発売された『セイバー』 (1985年11月)では女の子が涙を流したり、振り向いたりするまでになる。

1985年ぐらいまでの時期は、こうしたシナリオ中の部分的にしかアニメーションが使われていない。 これはハードの性能が大きく関わっているのだろう。

アニメーションムービーなどを多用したゲームが登場するのは、またまだ先のことである。


余談
アニメが根付いている日本だからこそなのか、現在日本で作られた映画のようにストーリーを追って 見ていくタイプのゲームは、殆どがアニメーションを使用している。これが海外の場合だと、全て実写である。 これはやはり、お国柄と言うことなのだろうか・・・?


※このHPで表示されているゲームの著作権は、各メーカーにあります。
画像・文章の転記はしないで下さい。


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デストラップ』の画像をY.ROMIさんから提供していただきました。
有り難うございました。